私たちの脳と体は、毎晩寝ている間、心と体の健康を維持する上で重要な働きをするいくつかの睡眠段階を経験します。 Ouraアプリは、夜間の睡眠時間と質をトラッキングし、ポイントの高いエリアに注目し、注意が必要なエリアを特定します。
睡眠段階とは
睡眠段階の測定方法
最新の睡眠段階アルゴリズム
Ouraデータにみられる変化
その他の情報
睡眠段階とは
Ouraが測定する睡眠段階のデータはOuraアプリの睡眠タブで確認でき、「ヒプノグラム」と呼ばれる色分けされた睡眠段階のグラフで表示されます。
Ouraリングは、次の4つの異なる睡眠段階を測定します。
- 覚醒時間:眠りにつく前と眠りについた後にベッドで過ごした時間。 睡眠中の短い覚醒もこれに含まれます。
- レム睡眠: 急速眼球運動(レム)睡眠では、脳の活動が活発になり、多くの場合、鮮明な夢と関連しています。
- 浅い睡眠:浅い睡眠は、より深い睡眠へと導き、各睡眠サイクルの始まり、あるいは移行として機能します。
- 深い睡眠:徐波睡眠としても知られる深い睡眠は、体が修復され、回復する段階です。
人により必要な睡眠時間は異なりますが、ほとんどの成人に推奨される睡眠時間は7~9時間です。 これは、90分の睡眠サイクルを4、5回繰り返すのに十分な時間です。 一般的に、夜間の大半は浅い睡眠に充てられます。
詳細は、ブログ記事「4つの睡眠段階とは」をご覧ください。
睡眠段階の測定方法
Ouraは、動き、体表温、安静時心拍数、心拍変動(HRV)、呼吸数など、様々な生体信号から得られたデータを利用して、体がどの睡眠段階にあるかを判断します。 以下は、Ouraが各睡眠段階で調べる指標の例です。
浅い睡眠:
- 呼吸数がゆっくりになる
- 心拍数が低下する
- 体表温が下がる
深い睡眠:
- 動きが少ない
- 心拍数と呼吸が安定する
- 体表温が最も高くなる
レム睡眠:
- 呼吸数が増える
- 心拍数が増加する
Ouraによる睡眠の測定についての詳細は、ブログ記事「Ouraリングによる睡眠のトラッキング」をご覧ください。
最新の睡眠段階アルゴリズム
2023年5月、Ouraは第3世代リングを対象に、最新の睡眠段階アルゴリズムの本格展開を開始しました。 最新の睡眠段階アルゴリズムは、第3世代リングに搭載された追加センサーと増設したメモリ容量を活用して、睡眠段階の検出精度をさらに高めるために開発されました。
Ouraの最新の睡眠段階アルゴリズムは、3つの大陸で数百人の参加者から収集された過去最大規模の睡眠データセットを使用したもので、その精度は睡眠ポリグラフ(PSG)検査と比較して79%の一致率を誇ります。
最新の睡眠段階アルゴリズムの精度が向上したといっても、以前のアルゴリズムによるデータが不正確だったわけではありません。 独立した検証では、Ouraの以前の睡眠段階アルゴリズムは、他のほとんどのウェアラブル製品と同等かそれ以上のパフォーマンスを発揮することが実証されています。
これらの検証とOuraの睡眠アルゴリズムの精度についての詳細は、ブログ記事「これまで以上に精度が向上したOuraの最新の睡眠段階アルゴリズム」をご覧ください。
Ouraデータにみられる変化
第3世代リングをお持ちのOuraメンバーの場合、最新の睡眠段階アルゴリズムの公開にともない、Ouraアプリにいくつかの変更点があります。
- 睡眠段階のベータ版に参加された方には、以前のアルゴリズムと最新の睡眠段階アルゴリズムを切り替えるためのトグルが表示されなくなりました。
- 傾向に、データが以前のアルゴリズムから最新の睡眠段階アルゴリズムに切り替わった日付を示すタグが表示されます。
第3世代リングをお持ちのOuraメンバーは、データに変化がみられる可能性があります。 最新アルゴリズムの精度の向上に伴って、各睡眠段階の比率が変化すること、とくに浅い睡眠が増加することは、まったく自然なことです。 健康な方であれば、多くの場合、浅い睡眠が通常の睡眠の5割以上を占め、年配の方の場合は、その割合が最大6割に達することもあります。
データに現れる変化の大きさはさまざまな要因で決まりますが、心拍変動(HRV)は高いか、平均的か、低いかによって大きな影響を与えます。
- HRVが高いメンバーは、深い睡眠が大きく減少、浅い睡眠が大きく増加、レム睡眠が少し増加する可能性があります。覚醒時間はほとんど変化しません。
- HRVが平均的なメンバーは、深い睡眠が大きく減少、浅い睡眠が大きく増加、レム睡眠が少し減少する可能性があります。覚醒時間はほとんど変化しません。
- HRVが低いメンバーは、レム睡眠が大きく減少、浅い睡眠が大きく増加、深い睡眠が少し減少、覚醒時間が少し増加する可能性があります。
睡眠段階は、「前夜の睡眠」と「睡眠バランス」のコントリビューターを左右する重要な要素であるため、最新の睡眠段階アルゴリズムがコンディションスコアと睡眠スコアに一時的な影響を与える場合があります。 スコアの変化が最も顕著なのは、新しいアルゴリズムが公開されてから2週間までです。その後2か月の間に、Ouraがベースラインを再調整するにつれて安定します。 この期間、第3世代のユーザーの約1%に7~9ポイントのスコアの低下がみられる可能性がありますが、Ouraメンバーの大半にそれほど大きな変化はみられません。
第2世代リングは、以前の睡眠段階のアルゴリズムを引き続き使用するため、データに変化はありません。 アルゴリズムの精度は、新旧共に、Ouraが掲げる高い水準に沿ったものであり、今後も長期間にわたる睡眠の傾向を包括的に提供していきます。 新しいアルゴリズムは、切り替え前に記録されたデータには影響しません。