睡眠データに欠損している部分がある場合、いくつかの原因が考えられます。その考えられる原因と、睡眠を正確に記録するためのヒントをご紹介します。
1. 夜間に低電力モードになっている
睡眠中にOura Ringのバッテリー残量が少なくなると、自動的に低電力モードになり、電力を節約して電源が切れるのを防ぎます。この状態のとき、既に収集されたデータの保存は可能ですが、新しい情報の収集を停止する可能性があり、睡眠分析が正しく行われず、心拍数(HR)、心拍変動(HRV)、コンディションスコア、睡眠段階などの睡眠指標が欠落する可能性があります。正確な睡眠段階の分類には連続したデータが必要なため、部分的なデータでは睡眠に関するインサイトにデータの欠損が生じる可能性があります。
ただし、データの欠損があっても、合計睡眠時間、ベッドにいた時間、就寝/起床時刻は表示され、コンディションカードには睡眠データに欠損がある理由を説明するインサイトが表示されます。
ヒント:データ収集の中断を避けるため、就寝前にOura Ringを少なくとも30%まで充電してください。
2. Oura Ringの電源が切れる
バッテリーが完全に消耗し、就寝中にOura Ringの電源が切れた場合、その夜のデータはすべて失われます。この場合、合計睡眠時間、ベッドにいた時間、就寝/起床時刻、コンディションのインサイトも失われます。
ヒント:データ収集の中断を避けるため、就寝前にOura Ringを少なくとも30%まで充電してください。
3. 睡眠時間が短すぎる
Oura Ringがメインの睡眠サイクルを識別するには、午後6時から翌日午後6時までの間に最低3時間の睡眠段階が検出されることが必要です。3時間以上連続する睡眠がなかった場合、翌朝にOura Ringを同期してもアプリ内の睡眠データが記録されない可能性があります。ただし、その日の後半に3時間以上眠った場合は、日中の睡眠時間が表示され、それがメインの睡眠とみなされます。
4. 不安定な睡眠または不眠症
夜間の動きが多かったり、睡眠が乱れていたりすると、Oura Ringは、浅い睡眠、レム睡眠、深い睡眠の段階を充分な精度で検出できない場合があります。このような場合、同期した後に睡眠データが表示されないことがあります。Ouraは精度を優先し、睡眠検出の妨げになる連続的な動きを敏感にとらえます。
不安定な睡眠は、健康状態など多くの要因によって引き起こされます。
ヒント:参考として、The Pulseブログの記事をお読みください。
5. Oura Ringがアプリと同期されない
数日間にわたり、Oura RingとOuraアプリを同期していない場合、収集されたデータが失われる可能性があります。この原因として、以下のケースが当てはまります。
- Oura Ringの内部メモリがフルになり、古いデータの上書きが始まっている。
- 同期する前にOura Ringの電源が切れていて、同期されていないデータが失われる。
Oura Ringはデータを一時的に保存しますが、データの損失を避けるために定期的に同期することが重要です。
ヒント:Oura RingとOuraアプリを毎日同期することで、Oura Ringをベストな状態で使用し、データを安全かつ最新の状態に保つことができます。
6. 夜間にOura Ringを着用していない
睡眠データが欠損するよくある単純な原因は、Oura Ringを着けずに寝てしまうことです。就寝前にOura Ringを充電器にセットし、その後に着け忘れてしまうことがあるようです。
ヒント:就寝前に、Oura Ringを着け、トラッキングできる状態になっているか再確認してください。
7. ソフトウェアの不具合または技術的エラー
Ouraアプリは安定性と正確性を重視して設計されていますが、時折ソフトウェアに不具合が生じ、睡眠データの欠損が発生することがあります。この場合、稀にデータを復元できないケースがあります。Ouraでは、このようなケースの発生を継続的に監視し、解決に努めています。
ヒント:Oura Ringを就寝前に一度同期し、起床後すぐにまた同期してください。こうすることで、一度に同期するデータ量を最小限に抑え、エラーのリスクを減らすことができます。
翌日も問題が解決しない場合は、Ouraまでご連絡ください。
8. ハードウェアの問題の可能性
睡眠データの欠損が何日も連続し、上記の解決策でも問題が解決されない場合は、ハードウェアに問題がある可能性があります。
その場合は、Ouraにご連絡ください。